お前は美しい。
 この世のなによりも、美しい存在。




 
「何よりも美しいもの」


春様




「神谷君。これをあげるよ。総司とでも食べなさい。」
「うわぁ!お饅頭!有難うございます、山南総長!」

 ――――お前の明るい笑顔は美しい。
 まるで、春の日の桜のよう。

「神谷は、本当に女子みたいだな〜。どうだ?一発…」
「私は武士ですっ!そんな台詞は女子に言ってください、原田先生!」

 ――――怒ったお前は美しい。
 荒れ狂う波に揉まれ、なお形を崩さぬ、波の花のよう。

「神谷、いつの間にそんなに強くなったんだ?」
「でしょう?成長ぶりには驚いてばかりですよ。」
「そんな…ご指南のおかげです。有難うございます、藤堂先生、沖田先生。」

 ――――照れてはにかむお前は美しい。
 秋の夕日に照らされた、真っ赤な紅葉のよう。

 でも、何よりも美しいのは。


「副長…」
「…セイ…」

 ――――俺の腕に抱かれるお前が一番美しい。
 雪の降りつもった夜に輝く、月光のよう。

 お前の一番の美しさは、俺だけのもの。
 誰にも渡さない、誰にも見せない。
 だから、お前は美しい。

 俺だけのお前だから、美しいのだ。







春さんから頂きました作品です。
どうですか、この素晴らしさは。


歳の一人称で綴られてゆくお話ですが、そっと歳が心の中で思っている内容でしょうね。
こんなに想っているのに、きっとセイちゃんにはちっともそういうそぶりを見せないんですよ、きっと。


最後の「俺だけのお前だから、美しいのだ」と言うのが、歳の本音であると思えて仕方がありません。
それまでに春夏秋冬に合わせてセイちゃんに惹かれる様子を表していてとてもさらりとした言葉でつづられていまして、 最後の一言でもう、ぐぐぐっと来てしまいます。


春さん、この度は御寄稿下さいまして、どうも有り難うございました。
本当に嬉しかったです。

また、素敵な作品を是非是非書いて下さいませvv(にっこり良い笑みを浮かべつつも懇願体制/笑)