いやしん坊企画作品






こちらは、以前他サイト様と合同で企画した「いやしん坊」の方で、ののかさんから頂いた作品です(*^^)

ののかさんの作品は、残念ながらサイトを閉められてから新たな作品を拝見する機会がなく、しくしく泣いていたのですけれども この企画にと久しぶりにののかさんからの作品が送られてきて、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。

このほんわかさ。優しい色使い。嗚呼、私の大好きなののかさんのお味です。

耳を澄ませば、二人の息づかいや会話が聞こえてきそうです。





「あら、お姿を見ないと思っていたら、こちらにいらしていたのですね」

セイは部屋に脱ぎ捨てられていた土方の羽織を手にしている。

土方は、どこか罰の悪そうな顔をして、隣を空けた。

セイは頭を少し下げてから、スッと今まで土方が座っていたところに腰掛ける。

ぬくもりからすると、随分長いことここでこうして一人で酒を飲んでいたのだろうか。

「お風邪、召されるといけませんから」

羽織を土方にかけると、盃を持たされた。

注ぎ込まれた透明な水面に月が映える。

「何かあったのですか」とは尋ねない。

何かあったのだから、きっとここでこうして一人で酒を呑んでいたのだから。

そして、きっとそれは小姓の自分には言えない様なことなのだ。

だから、何も言わずにセイはそっと土方の傍にいる。

いつでも私は貴方についてゆきますよというかのように。

土方もそんなセイの気持ちが分かっているのか、何も言わずに盃に口を運ぶ。

体が温かくなってきたのは、きっと酒を呑んでいるからだけではあるまい。



「実はな・・・・・・」

「はい」



こうしてぽつり、ぽつりと胸の内を語ってくれるのが、セイにはとても嬉しい。

明日にはいつもの鬼副長に戻っているのだろうけれど、明るい月のもとでは鬼の仮面がすけてしまうようだ。

盃にうつる揺れている月を見ながら、セイはこの人は太陽の明るさよりも月の明るさが似合う人だと思った。





また一つ妄想花を咲かせてしまいました(^^ゞ

ののかさん、この度は企画の方への御参加、及び拙宅にての再掲載を快諾して下さいまして、本当にどうも有り難う御座いました(*^^)

あう・・・・・・。

また、ののかさんの作品を拝見出来る日を楽しみに楽しみにしておりますです(><)