問
「土方副長のおでこの端にある前髪二房がどうしても気になってしまいます。
なにか意味はあるのでしょうか。それとも洒落者の副長のこだわりなのでしょうか」
質問者:某女将
答
「・・・・・という質問が来ていますが、副長。これのことですよね」
「おい!気安く人の髪をさわるな」
「そう言われてみると、なんだかそこしか目に入らなくなってしまいます」
「だから、髪に触るなといっておる。」
「・・・・・・副長、正直にお応えしたら如何ですか?」
「あん?んなもん、前髪の残りとしかいいようがねぇだろうが。油でなすりつけてもここだけ落ちてくるのだからしょうがねぇ。伸びたら一緒に髷に結う。それだけだろうが」
「ふぅ・・・・・。副長が本当のことを話さないようですので、不肖私がお応えしますね。この二つの前髪は、ずばり角なんです」
「・・・・・・?」
「いつもはこの位置にありますが、伊東先生が近付くと触角のようににょきにょきと伸びて危険を察知し、押入れに隠れるのに役立っています。また鬼副長に変身するときは、またにょきにょきとのびて角になるのです。常に副長の御身の回りをお世話している小姓の私にしか知らない事実です」
「・・・・・・」
「あら、どうされました。副長。私が存じないとでも思っていました?(にやり)」
「・・・・・・神谷よ」
「でも、こうしてみるとこの二つの前髪。なんだか可愛らしいですね・・・って痛い痛い。手を離してくださいってば」
「髪に触れるなと俺は再三言っただろうが。ふっ、そうか角か。それはいいことを聞いた。ふふふふふ」
「幻聴が聞こえる」
「これはな、言うこと聞かねぇ童を折檻するときにも使うんだ」
「ちょっちょと、顔近づけすぎですって」
「お前が髪を触りに俺に近付いてきたんだろうが。角の威力みせてやる」
「ふぎゃぁ・・・・・・」
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