質問〜其の七〜




質問:質問です

土方副長、セイちゃん両氏にお伺いします。

無くて七癖という言葉がございます。癖と言うのは無い様であるものですが、副長はセイちゃんの、セイちゃんは副長の、自分だけが知っている相手が気付いていない(であろう)癖ってありますか?



質問者:レキさん





回答:



「・・・・・・ということですが、癖ですか・・・・・・。う〜む、副長は如何です?」



「・・・・・・癖なぁ・・・・・・。褥の泣き所は知っているが、癖となると・・・・。痛ぇ、いてててて。

膝をつねるんじゃねぇ」



「全く、昼間から何を言っているんです。何を。私こそ副長がお付き合いしている妓の方のお店とお名前は全て存じておりますが、癖となると・・・・。痛っ、いたいいたい。ほっぺつねらないでください」



「何でお前がそんなこと知っているんだよ。・・・・・・ははぁん、嫉妬か」



「いいえ(きっぱり)副長つきの小姓であるからには、副長のお身の回りのことはすべて把握しておかないといけませんから。まぁ私自身が調べなくても、原田先生や永倉先生が今日はどこそこの店に副長が誰と入っていかれるのを見た等こちらが黙っていても教えてくれますし」



「怖ぇな。女はそういうところがあるから油断ならねぇ」



「あら、おかしなことをいわれる。女なぞ屯所にはどこにもおりませんよ(にっこり)」



「・・・・・・(その笑みが怖いと言っているんだ)」



「えっと、話がずれてしまいました。癖です。癖。う〜む、ここはまたこの間のようにくじをひいてどちらから先に答えるか決めましょうか。くじ・・・くじ・・・・っと。あれ確かここにしまっておいたはずなのに・・・・。ないわ。おかしいなぁ(がさこそ)」



「・・・・・・やや、こんなところにくじが。・・・・お前くじはここにあったぞ。全くどこ見て探してやがるんだ」



「?おかしいですねぇ、そこは先程探してなかったのに・・・???」



「まあ、見つかったんだからいいじゃねぇか。ほれ、とっととくじをひけ。この前は確か俺から引いたからな。今日はお前からだ」



「あっ、はい・・・・・・・ふぎゃ、当たっちゃった!棒の先端にどう見ても赤い印がついているよぉ」



「じゃぁ、お前からだな。とっとと話せ・・・・・ん?何だその顔は」



「いえ・・・・・・う〜む。すみませんが、念のため副長も残りのくじを引いていただけますか?」



「は?そんなことせんでも筒の中に二つの棒が入っていて、片方は先端が赤く印がつけてあるんだろ?なら、わざわざ引かなくてもいいじゃねぇか。第一、このくじはお前が作ったものだろうが」



「それはそうですが・・・・・・。失敬(歳の手からくじをとりあげる)」



「あわわわわわわ・・・」



「・・・・・・どういうことです。副長。二本とも先端に赤い印がついているとは。・・・・・成程、私がどちらを選んでも当たるように仕組んであったのですね。おかしいと思ったんですよ。大体、副長が何か企んでいる時は右の眉がぴくぴくって動くんです。そうまさに癖ですね」



「何だよ。お前こそ、悪巧みするときはいつも口にこうして手をやるじゃねぇか。お前の癖だな」



「なっ、そういう副長は嘘をつかれるときは鼻の下をこうしてこすりますよね。会合といいつつじつは綺麗な方との逢瀬だというときには

二、三回こうしてこすられるから私、すぐ分かるんですよ」



「何を!お前こそ、総司と出かけるときなどどこか後ろめたいところがあるときは、まばたきが多くなるよな」



「副長だって苦手な方や初対面の方と膝を交えてお話なさる時は緊張してらっしゃるのかまばたきが多くなりますよね」



「お前こそ、緊張しているときは右手人差し指がこう小刻みに動くじぇねぇか」



「・・・・・・」

「・・・・・・」



(双方、息を荒げて互いをにらみ合う)



「ふっ、お互いに以外と癖を見つけていたんですね」



「あぁ」



「でも、まだまだ私申したい事があるんです」



「おう、奇遇だな。俺もお前に言いたいことがごまんとあるぞ」



「では、今日は癖合戦といきますか。気付いている相手の癖について最初に尽きた方が負けです」



「面白いじぇねぇか。負けるきはしねぇぞ」



「望むところです。いざ!」







ということで、癖合戦がはじまってしまいました(笑)

しかし、癖というのは意識していないからこそ表れるもの。

互いに癖を披露しあって、明日からはそうしないように気をつけようと意識しだしたらまた異なってくるのかもしれませんね。

レキさん、この度は参加して下さいまして、どうも有り難う御座いました<(_ _)>

(初出:2004年11月16日)