男としては・・・・・・





女には二通りある。
別れの時泣きじゃくる女とぐっと涙をこらえ笑顔を見せる女。
男としては涙の一つや二つ見せる女の方が、可愛らしい。


女には二通りある。
男の言う事に素直に頷く女と一言多い女。
男としては、しおらしい女の方が、可愛らしい。


女には二通りある。
着飾る女と地味な女。
男としては艶やかな女の方が、可愛らしい。


女には二通りある。
まぬけな女と賢い女。
男としては少々愛嬌のある方が可愛らしい。


女には二通りある。
媚を売る女とツンとした女。
男としてはすがりつかれた方が、可愛らしい。


女には二通りある。
家にこもる女と外に出る女。
男としては大人しい方が、可愛らしい。


女には二通りある。
運命に身をゆだねる者と切り開いてゆく者。
男としては逆らわない女の方が、可愛らしい。



・・・・・・のはずなのに・・・・・・。



あいつのことをこの腕に寄せてしまうのは何故だろう。
あいつのことをこの目から離せないのは何故だろう。


力のある男が女に負ける唯一の瞬間。
それは、女に惚れる時。


それも一回りも下の相手だと尚一層悔しさが増す。



「恋の酸いも甘いも御存知な貴方をそうさせた私は相当のつわものということでしょうか」



からかう女に俺は鼻をならすことしか出来なかった。





こちらは、「しろがね」様(管理人:ののか様)の開店お祝いに差し上げたものです。



実習の帰宅時にふと浮かんできまして、悔しそうな顔をしている歳も一緒に浮かんできました(笑)

こういう感じの対句(?)っぽい書き方がどうやら私は好きなようで、過去の作品を読み返してみても多いことに先日、気がつきました。

これの逆バージョン「女としては・・・・・・」をセイちゃん視点で今度書いてみようかしらと思っています。